二十日正月
こんにちは(*^▽^*)
日本には、古くから続く風習や行事が沢山あります。
新しい年を迎える「お正月」は、多くの人がどういう日なのかご存知だと思いますが、
今日は、「二十日正月」についてご紹介させて頂きます。
<二十日正月の意味>
◆二十日正月とは1月20日のことです。
■正月にお迎えした年神様がお帰りになる日と考えられており、1月20日を
正月の祝い納めの日とし、この日をもって正月の行事は終了します。
■1月20日はお正月の飾りなどはすべて片付け、お正月のために準備した正月料理や
餅などもすべて食べつくし、飾り物を納めたりします。
年神様がお帰りになられるので、前夜の1月19日には、尾頭付きのお膳や小豆ご飯を
お供えする地域もあります。
<食べ物は何を食べるの?>
※麦飯、とろろ
■西日本の一部地域では、「麦正月」といいます。
麦は米に次ぐ重要な主食となるため、豊作を祈願する意味合いから、二十日正月に
麦飯にとろろをかけて食べたり、麦飯ととろろ汁を食べたりします。
■麦飯ととろろの組み合わせについては、「麦飯がパサパサしていたため、トロトロした
とろろで食べやすくした」「貧しい時代に、麦飯をとろろでかさましして食べていた」など
色々な理由があるようです。
※鮭や鰤
■東日本では「栄える」に通じる「鮭」、西日本では成長段階で名前が変わる「出世魚」の
「鰤」が「めでたい魚」としてお正月に食べられています。
鮭も鰤も、二十日正月の頃には身が食べつくされて骨だけになっていることから「骨正月」、
頭だけになっていることから「かしら正月」と呼ばれるようになったそうです。
■二十日正月には、骨や頭を水からじっくり炊き、柔らかくなったら酒や塩で味付けをしたり、
大根やゴボウなど根菜類と一緒に粕汁やあら煮などにして、すべて食べつくします。
<鏡開きとは?>
◆現在は、関東では1月11日、関西では1月20日が鏡開きですが、もともとは二十日正月である
1月20日が日本全国で鏡開きの日でした。
◆武士の家では武家の象徴である鎧兜や具足などの前に供えた餅を木槌で叩いて割り、
雑煮にして食べました。これを「具足開き」や「具足祝い」と呼んでいました。
◆「具足開き」の日が二十日正月の1月20日になったのは、武士の魂である刀の刃柄と20日を
かけて「刃柄の祝い」としていました。
※まだ、正月料理やお餅が残っているお宅は、なるべく今日中に食べてしまいましょう。(^O^)/